2007年02月25日
爪楊枝入れ?

爪楊枝入れ
みんなに配るのか、沢山作った爪楊枝入れ。小さな作品ですが、私も一つ作り使っていますが、チョット大きすぎたみたいです。あまり沢山爪楊枝が入るのも、問題ですね。特に家庭用は、この半分程度の本数で良いですね。本数が多くはいると言うことは、本数が少なくなると爪楊枝が倒れてしまいます。何物も、作って、使ってみて初めてわかりますね。
この作品は、型紙と、スタイロフォームの型を作り、作ります。1日(2時間半)で、10個程度は軽くできますね。爪楊枝以外の入れ物としても使えますので、無駄にはなりませんが・・・・
2007年02月25日
磁器製の菓子鉢

磁器製の菓子鉢
絵付けをする場合、地肌の色はできるだけ白い方が綺麗に発色します。普通の白土は、微量の鉄分が含まれているため、絵付けには向きません。半磁器粘土とか精製した白粘土では、それなりの効果はありますが、磁器土の白さにはかないません。と言うことで、絵付けをした磁器製の菓子鉢です。
陶器と磁器の違いはわかるでしょうか。良く、土物とか石物とも言いますが、陶器は粘土で作られた物で、水を若干吸い込みます。磁器は、簡単に言うと石の粉で作られており、堅く吸水しません。また、磁器の焼く温度も、陶器より30℃程高い温度で焼きます。
このように、磁器の制作の場合、使う道具も、粘土で汚れた物は絶対に使えません。陶芸教室ですので、余りうるさいことも言えませんが、それなりに気を遣う必要があります。この作品は、いわゆるパッチワークで作られています。十数枚の磁器土の板を、石膏の型に張り付けて作ります。余り薄く作ろうと思わなければ、かなり簡単に、大きな器も作れますよ。
2007年02月24日
片口!!

片口!!
片口!簡単に言えば、器、鉢の一方に注ぎ口が付いた物ですね。どちらかというと、液体を注ぐための器ですが、多用途に用いられることが多い器ですね。教室の生徒さんも多く作られています。この片口、色々な形があります、深い器、浅い物、大きな物。注ぎ口の形状も、色々とあり、結構奥行きの深い物ですね。この作品は、ごく一般的な形状の片口で、ご飯茶碗からつまみ入れにまで使うことができますね。ワラ灰釉を掛けて、チョットアクセントに違う色を載せています。落ち着いた良い作品ですね。
しかし、話は変わりますが、雨が降ったと思ったら一転、厳しい寒さ。ちょっと雪が積もったので、今、雪かきをしましたが、太陽が照りだしてきて、歩道の雪は溶け始めています。今年の雪かきは楽でしたね。・・・まだ、冬が終わったわけでもありませんが、気分は春ですね。
2007年02月22日
手び練りで蓋物!

蓋物!は難しい?
電動ロクロを、ある程度できる人には、簡単にできますが、手び練りで、きちんと作るのは、それなりの技術が必要です。一番大事なことは、歪みのない形に成形することですね。蓋の部分ががたついたりしては、入れ物としての機能を果たしません。この作品は,Sさんが作りました。教室に入ってまだ半年くらいしかたっていませんが、形としては結構綺麗に出来上がりました。できれば、もうチョット、化粧の方法に努力をして欲しかったですね。まあ、シンプルでかえって良いのかもしれません。
2007年02月19日
コロのベットは・・・?

コロのベットは・・・?
愛犬コロのベットの一つです。三階の窓に面した廊下に、外が見えるように、特別製の台を作り、そこにベットを置いています。階段まで付いているのですよ。日中は、ここにいることが多いですね。南に面していますので、日光も良く当たり、気持ちがよいのでしょうね。又、何を見ているのか、じっと外を見ています。外を他の犬が通ろうもんなら、ガラスに顔を押しつけて、一心に見ています。下は、西野屯田通りですので、バスも多く通りますし、朝夕は、結構人通りも多いので、飽きないのかもしれません。
コロのベットは、家の中に、何と全部で4つもあります。その他に、夜は大体居間のソファーの上で寝ていますし、二階の革製の椅子の上、居間のリクライニングの足載せの上でも寝ていますので、7カ所くらいの寝る場所があることになります。犬の仕事は、寝ることと食べることですので仕方がないですね。
2007年02月18日
青白磁釉角波皿

青白磁釉角波皿
昨日のブログの青白磁と同じ釉薬の作品です。使っている土は、磁器ではなく、白御影粘土です、御影粘土とは、御影石と同様に、黒い斑点が一面に現れる粘土で、結構人気のある粘土です。青白磁釉は、普通の白粘土くらいの白さでは、綺麗に発色しません。白御影粘土の白さはかなり白いため、それなりに発色してくれます。
この作品は、Tさんが作りました。約30cm強の大きさのお皿で、バネを伸ばした鉄線で表面を切り取って作ります。このため、表面が波形の模様になります。この波形の凹凸に青白磁釉がぴったり合うのですね。灯油窯の還元焼成で、他の作品と一緒に焼きました。形状上、どうしてもチョット重たくなりますが、綺麗なお皿です。どんな料理を載せるのですか?
2007年02月17日
青白磁大皿

青白磁大皿
今まで、教室の生徒さんの作品ばかり紹介してきましたが、たまには私の作品も紹介したいと思います。この写真の作品は、昨年の展示会に出品した作品です。写真は若干緑がかって見えますが、実物はもう少し青い色です。磁器製の36cm程の大きさの大皿です。青白磁は、簡単に言うと青磁と白磁の中間になりますが、中国などではインチン(影青)とも呼ばれています。これは、薄い淡青色の釉薬が、磁器の表面に刻まれた模様に溶けて貯まり、水が青く見えるのと同様、より厚くなった部分が、より濃い青色になるためです。
この作品は、幾何学模様で、削っています。縁の部分も削りを行い模様を付けています。この青い色は、酸化鉄(弁柄)による色です。このため、釉薬の色は、赤い色をしています。この釉薬をかなり厚くかけます。エアスプレーで、何度もかけ厚くします。そして、電気窯で、還元焼成します。このような色合いを出せるようになるまで、結構苦労しましたよ。普通に焼いても、なかなかうまくいきません。おまけに、強還元で焼くため、電気窯の熱線が途中で切れてしまい、大変な目に遭いました。でも、生徒さんたちも、何人かは挑戦していますよ。次回紹介します。
2007年02月17日
白化粧をした器

白化粧をした器
赤土で成形し、生乾きの時に白い泥を塗り、白く仕上げる方法を、白化粧とか、粉引きとも言います。日本の陶芸作家の中にも非常に多くの方が行っています。白化粧の方法も、どぶ付けにする方法、刷毛塗りする刷毛目等、色々あります。この作品は,Kさんが作られました。手び練りで、成形し、1週間後、高台を削り、生乾きの状態で、刷毛で白い化粧土を塗ります。素焼き後、石灰透明釉を掛け本焼きします。当教室の白化粧土は、カオリンベースの化粧土ですので、還元で焼きますと、写真のように、淡いピンク色の窯変が現れます。よーく見てくださいね。見えますか?
この窯変、必ず現れるわけではないので、余り期待していると裏切られることもあります。窯の中のどの場所に置くかでも、微妙に変わってきます。全く出ないこともあります。難しいですね。
2007年02月15日
亥年ですね!

亥年ですね!
毎年の始めに、その年の置物を作っている3名のグループの方がおります。今年は亥年。イノシシの置物を作りました。たしか、巳年の蛇から始めましたので、6年目になりますか、毎年作っています。
この写真は、Kさんが作ったいのししの頭部です。白土で成形し、素焼き後、下絵の具で、色つけをしました。透明釉を掛け本焼き。どっしりとして、良い出来映えですね。
夕べは、荒れ模様でしたが、今朝は良い天気ですね。今日も午後からは荒れそうですが、今朝の雪かきは、湿った雪のため、除雪機で雪を遠くまでとばせませんでしたので、結構大変でした。後1ヶ月の辛抱ですね。
2007年02月12日
亀の香合

亀の香合
2月10日の写真の中の一点です。Mさんが作った作品です。古信楽の土を使い、松灰釉を掛け、鞘に入れて焼きました。ほんの10cmほどの作品ですが、なかなか良くできています。松灰釉の溶け具合と、緋色の発色が綺麗ですね。この作品は、ネットオークション?で、7,8万円くらいの値段で売られていた物をコピーしたのですが、ただ単にコピーしたのではなく、亀の頭は、気にくわないので変えるとか、いろいろと工夫はされたみたいです。ネットオークションで売られている作品も、昔の作品のコピーでしょうから、伝統的な作品の一つと言うことですね。
2007年02月11日
陶器製の鉄瓶?

陶器製の鉄瓶?
南部鉄器は有名ですね。特に鉄瓶は非常に趣がありますね。この南部鉄器の写真を参考に,Uさんが陶器で作った作品です。結構大きな作品で、なかなかの出来映えですね。本人は、非常に喜んで満足していましたが、製作中は随分と泣きが入り、私も随分手伝わされました。
ポイントはどうすれば、鉄器のように仕上げられるか。今回は、黒泥(黒粘土)で成形し、素焼き後透明マット釉(艶消し釉)を刷毛塗りし、スポンジで拭き取りました。結果はOKでした。一つだけもうチョットこうすれば良かったかな・・と言う点は、表面の模様です。今回は時間の関係もあり、線刻だけですましましたが、もうチョット立体的な模様にすればもっともっと映えたでしょうね。
言い忘れましたが、この作品は、飾り物であり、実際にお湯を沸かすことはできません。
Posted by ch10822 at
10:28
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2007年02月10日
こんなに作りました。

こんなに作りました。
この写真、1人の生徒さんが、今月に作った作品です。これ以外にも電気窯(酸化)で焼く作品もまだあるのですよ。当教室の新記録ですね。その人はMさん。昨年の5月から教室に来だした方で、週2回通ってきています。尚かつ、粘土を持ち帰り、自宅でも作っています。本当に熱心な方で、インターネットなどで調べ、次から次にテーマを決めて作っています。こういう方には、何でも協力してしまいますね。今は、織部に的を絞って作っていますが、次は何をするのか楽しみですね。
2007年02月09日
やきものの定番・織部

やきものの定番・織部
一般的に、織部と言うと、緑色の焼き物を指します。古田織部の好みによって焼かれた陶器であり、その斬新な意匠は、現代にも多くのファンがいますね。一時、廃れていたのですが、現在は織部の作家さんも結構おります。・・・・余り難しいことは抜きにして、教室の生徒さんにも、作りたがる方が多いですね。織部の緑色は、酸化銅の色です。釉薬自体は比較的簡単に作ることはできますが、どのような土を使うか、釉薬の成分、窯の焼き方等々・・奥が深い焼き物です。
まあ、物事は余り複雑に考えずに、単純に行きましょう。写真の作品は、Sさんが作りました。粘土は並信楽粘土。白土にチョット赤土が混じったような粘土、一種類で作りました。取っ手を付け、電気窯・酸化雰囲気で焼きました。
2007年02月08日
コロも6歳半になりました。

コロも6歳半になりました。
愛犬コロ(柴、♂)も、6歳半になりました。早い物ですね。教室のみんなにかわいがられていますが、余り、成長のしているようには見えません。躾もきちんとしませんでしたので、チョットわがままかもしれないですね。しかし、病気も全くせず、体重もほとんど変わりません。朝夕2回の散歩は、欠かしたことがありません。本当に楽しみにしていますね。特に、冬の雪は大好きで、新雪の中で、ウサギのようにピョンピョンはね回っています。
コロの日常についてお話ししますと、一つは、ほとんど吠えないことです。道路で他の犬に出会っても、吠えません。吠えるのは、掃除機をかけるときぐらいですね。もう一つは、昔からの習慣なのですが、ドックフードは、常に食事皿に入れています。いつでも食べることができます。体重も変わらないので、この状態でずっと来ています。それと、驚くことに、コロは寝そべりながらドックフードを食べるのですよ。いつ頃からかは分かりませんが、今は、寝そべって食べています。このままでよいのでしょうか?
2007年02月04日
角皿(中皿)

角皿(中皿)
お皿は、日常生活ですぐに使えるため、皆さん繰り返し作られますね。お皿は、たたら(粘土の板)で作りますので、比較的簡単に作ることができます。しかし、何枚も同じ形で作るには、矢張り、何らかの型が必要になります。お皿は、形もさることながら、どのように化粧するかが一番大事なことと思います。ただ単に、一色の釉薬を掛けて、ハイ出来上がりましたでは、使う上でも愛着が湧きません。
この写真は、20cm程の角皿です。黒土で成形し、素焼き後、ワラ灰釉を、スプレーで掛けました。成形は、スタイロフォームで作った型を利用しました。ワラ灰釉は、薄く掛けると透明になり、厚く掛けると白くなります。このことを利用し、まず全体にうすく釉薬を掛けます。その後、局部的に、厚く掛けます。スプレーですので、結構広がりますので、写真のような色合いになります。もうチョットてかりを押さえられた方が良かったですね。
2007年02月03日
プレート(陶板画)

プレート(陶板画)
焼き物の絵付けには、大きく分けて、下絵と上絵があります。素焼き後に、絵付けをしてから透明釉をかけ本焼きする下絵と、本焼きが終わった後に、絵の具を塗り、再度800℃で焼く上絵があります。つまり、釉薬(ガラス質)の下に書かれているのが下絵であり、釉薬の上に書かれているのが上絵です。この他にも絵付けの方法は色々とあります。
染め付け・・と言う言葉は皆さんもご存じだと思いますが、一般的には、藍色のコバルト顔料を使った下絵付けです。この写真は,Kさんが作られました。染め付けというと磁器製のものを指しますが、この作品は、半磁器粘土を使いました。このため、藍色の発色がもう少しですが、このプレートを木製の板に張り付け、玄関などの壁飾りなどにしますとなかなか良いですよ。
2007年02月02日
花器を作られる方は多いですね!

花器を作られる方は多いですね!
男性も女性の方も。年輩の方も若い方も、花器を作られる方は多いですね。大きな物から、本当に小さな物まで、色々な形の花器を作られています。この写真は、男性のMさんが作られました。同じ形の花器を、十数個作られました。3ヶ月くらいかかったのではないかな。その情熱たるや凄いですね。同じ物を、沢山作ることは、技術の向上の面では、非常に役立ちます。
Mさんは、この花器に色々な釉薬を掛けて焼きました。この作品は、油滴天目釉と呼ばれている伝統的な釉薬です。写真ではチョットわかりにくいですが、黒い光沢の面に、丸い模様が一面に現れています。普通は、それなりの焼き方をしないと、綺麗な油滴模様は出ないのですが、一般的なプログラムで焼いたのですが、これが本当に綺麗に出ました。市販の釉薬であったことと、釉薬を掛ける厚さが、最適だったのでしょうね。しかし、もう一度焼いて同じになる保証はありませんね。