2007年03月19日
青い織部の皿

青い織部の皿
織部!日本人にとって非常に身近な焼き物ですね。安土桃山時代に茶人古田織部正により焼かれた陶器で、一般的には、緑色の陶器ですね。厳密に言うと、色々な形態の焼き物が含まれるのですが、細かいことは抜きにして、緑色の焼き物・・・。
教室でも、織部を焼きたいとのリクエストは結構あります。このブログでも紹介したことがあります。今回の作品は、釉薬は織部釉ですが、非常に荒々しく作られたお皿で、青い色が特徴になっています。織部は、どのような土を使うのか、あるいは釉薬も色々あります。今回の釉薬は、厚く釉薬がかかる部分が青く発色します。織部優は非常流れやすい釉薬ですので、溶けた段階で、凹部に貯まります。ですから、製作時に、釉薬が厚くかかる部分ができるように作らなければなりません。粘土の板を作り、木コテで、表面を削りとります。あまり考えずに、一気に模様を付ける方が良くできますね。本当に綺麗なお皿ですよ。
2007年03月16日
豆皿?小皿?向付(むこうずけ)・・・

豆皿?小皿?向付(むこうずけ)・・・
向付(むこうずけ)とは、日本料理の膳部の向こう側に置かれ、簡単な酢物等の料理を入れる器です。非常に重宝する器で、多用途に使うことができます。でも、あまり意識して向付とは呼びませんね。この作品は、黒土で作り、白化粧土を刷毛で施しています。いわゆる刷毛目ですが、この刷毛目を付けるのは、なかなか難しい。くどくならないように、一気に一筆書きのように付けます。使う筆の種類によっても表情はガラッと変わります。
シンプルで、日本的な仕上がりですが、こんな器は、何種類あっても困りませんね。チョット小さめのご飯茶碗にもなりますしね。
2007年03月08日
花器、花入れ?

花を入れる器・・皆さんが作られますね
陶芸教室の生徒さんの作られる作品は、食器と花器の二大作品が、大部分を占めます。食器も色々な物がありますが、花器も負けずに色々な形があります。この写真の作品は、ごく一般的な形の花器と花入れです。赤土の手び練りで作られた物ですが、特徴は、この釉薬にあります。いわゆる、朝鮮唐津と呼ばれている釉薬が掛けられています。こげ茶色の唐津飴釉の上に、ワラ灰釉を掛けたものです。ワラ灰釉は上の方にのみ掛けます。この上部にかけたこの白いワラ灰が飴釉の上を、溶けて流れ落ちる様子が特徴になっています。この作品は、ちょっと白いワラ灰が流れすぎて、上部の白い部分が少なくなってしまいましたが、下までは流れれず、ちょうど良いところで止まっています。非常に品格のあるたたずまいの作品ですね。
2007年03月06日
絵皿は楽しい

絵皿は楽しい!
普通、絵付けというと白い肌の器に行うことが多くなります。これは、黄色とか緑とかは、背景が白くなければ綺麗に発色しないためです。
この作品は、赤土を使い作られています。絵付けをするために、白い化粧土が薄く塗られています。この白い化粧土は、霧吹きでかけることで、まばらに吹き付けられ、赤い地肌も見えており、白い地肌に絵付けするのと比較すると、何か和らぎを感じますね。日本的な作品とも言えますが、出来映えはなかなかのものではないですか・・・
しかし、どうも私には、このお皿がどのように使われるのかイメージが湧きませんが・・・・どんな料理を載せるのか、或いは、飾り皿になってしまうのか??作った方はしっかりと考えているのでしょうから、私がとやかく言うことはありませんね。絵皿は、本当に作るのが楽しいですよ。