2007年02月17日
青白磁大皿

青白磁大皿
今まで、教室の生徒さんの作品ばかり紹介してきましたが、たまには私の作品も紹介したいと思います。この写真の作品は、昨年の展示会に出品した作品です。写真は若干緑がかって見えますが、実物はもう少し青い色です。磁器製の36cm程の大きさの大皿です。青白磁は、簡単に言うと青磁と白磁の中間になりますが、中国などではインチン(影青)とも呼ばれています。これは、薄い淡青色の釉薬が、磁器の表面に刻まれた模様に溶けて貯まり、水が青く見えるのと同様、より厚くなった部分が、より濃い青色になるためです。
この作品は、幾何学模様で、削っています。縁の部分も削りを行い模様を付けています。この青い色は、酸化鉄(弁柄)による色です。このため、釉薬の色は、赤い色をしています。この釉薬をかなり厚くかけます。エアスプレーで、何度もかけ厚くします。そして、電気窯で、還元焼成します。このような色合いを出せるようになるまで、結構苦労しましたよ。普通に焼いても、なかなかうまくいきません。おまけに、強還元で焼くため、電気窯の熱線が途中で切れてしまい、大変な目に遭いました。でも、生徒さんたちも、何人かは挑戦していますよ。次回紹介します。
Posted by ch10822 at 17:40│Comments(0)
│趣味/陶芸
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