2012年06月20日
作品紹介・竹の花器
定番の竹の花器です。
白土に、織部釉をかけて作ります。
写真で分かるように、織部釉などの銅の入った釉薬は、本焼きで、
表面に酸化皮膜が出来ます。
ちょっと表面が曇っていると言うか、淀んでいるのが分かると思います。
この曇りを取り除くために、昔は、栃の木の実のへたを水に浸けた栃渋をもちいたそうですが、
現在、そんなものは手に入りません。
それで、現在は、3%塩酸に30分ほど浸けて取りますが、
最近は、塩酸を手に入れることが難しくなっています。
塩酸は、危険物ですよ!!
それで、食酢とかで代用している人もいるみたいですが、
あまり綺麗に取れませんね。
これらは、化学的な反応を利用していますが、
物理的に、削り取ってしまうことも出来ます。
だだし、この場合は、複雑な形状の作品では無理ですね。
ところで、この作品の処理後の写真がありません。
綺麗になったのですが、お見せできなかったのは残念ですね。
Posted by ch10822 at 11:56│Comments(0)
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