2012年05月08日
作品紹介・織部

織部の角皿。好きな人が多い作品ですね。
織部焼き。緑色の焼き物を指します。
桃山時代に茶人として有名な、古田織部から来ていますが、
緑だけではなく、黒い織部もありますし、まだまだ一杯の織部と呼ばれているものががあります。
まあ、普通は、緑色の作品を指すことが多いし、一般的ですね。
この作品は、大学の先生が作りました。
織部の良いところは、ヨーロッパのマイセンやセーブル磁器のように、
一点の傷もない完璧な製品等違い、
多少の欠陥があっても、全く気にならないところですね。
言葉を換えて言えば、適当に作っても、それらしく焼き上がるとでも言いますか。
この作品が、適当に作られていると言っているわけではありませんよ。
この作品のように、簡略化された模様の部分と、緑色の釉薬の部分からなるものと、
全体が緑色単色の作品に分かれます。
織部釉の緑色は、酸化銅による発色作用ですが、
焼き上がった作品は、表面が、くすんだ皮膜で覆われています。
これは、銅の酸化皮膜ですが、3%塩酸に浸けることで、除去できます。
これで、鮮やかな緑色の作品になります。
土の種類によっても、微妙に色が変化します。
ちょっとくすんだ緑色の織部の方が、私は好きですね。
Posted by ch10822 at 08:35│Comments(1)
│趣味/陶芸
この記事へのコメント
私の作品を載せていただいてありがとうございます。これからも頑張ります。
Posted by yokoyama at 2012年10月10日 07:47