2012年03月29日
鉄釉?

この作品は、誰が作ったのかは、全然覚えていませんね。
困ったものですね!
陶芸の釉薬(上薬)は、それこそ無限にありますが、
その中でも、もっとも一般的で、伝統的な釉薬です。
もっとも身近な金属:鉄。
酸化金属としての鉄ですが、陶芸材料としては、
弁柄、酸化鉄、硅酸鉄、砂鉄、黄土、・・・・
精製されたものから、採掘されて、純度の低いものまで、多くあります。
この作品は、鉄赤釉と、黒天目釉の二重掛けしています。
一般的に、酸化鉄としては、弁柄が使われることが多いですね。
弁柄の名前。インドのベンガル地方で産出したからつけられたそうですが
現在は、唯一、岡山県の成羽町でローハ??からつくられています。
この弁柄、1~2%程度含むと黄色。5%程度で褐色になり、10%程度で黒褐色になります。
それ以上になると、いわゆる柿釉になったり、赤い釉薬になったりします。
つまり、黄色の釉薬と黒い釉薬、赤い釉薬、釉薬の色は、ほとんど同じで、区別できません。
分からなくなったら、焼いてみるしかありませんね。
ベースが同じような、赤と黒の釉薬。
相性が非常に良く、二重に掛けても、綺麗に焼き上げることが出来ます。
このお皿は、単純な模様ですが、もっともっと細かい模様を作ることもできますよ。
Posted by ch10822 at 06:11│Comments(0)
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