2012年03月23日
紅志野の角皿

陶芸で,お皿を作るのは,本当に簡単です。
お皿類は、粘土の板で作りますが、粘土の板は、
電動たたら機で作りますので、老人でも簡単に作れます。
しかし、一番難しいのは、感じよく作ることです。
同じような形のお皿でも、その出来上がりには、天と地ほどの差が出来ます。
プロとアマチュアの差と言えば,その通りですが・・・
縁の切り方、ゆがませ方、釉薬の掛け方、本焼きの焼き方・・等々
色々考えて作っても、思い通りに行かないのが、陶芸。
自己満足できれば、それはそれで、立派な作品になると思いますよ。
このお皿の釉薬は、紅志野。
本来の、紅志野は、桃山時代に作られた、ほのかな紅色の志野に、
昭和の初めにつけられた言葉で、作り方も全く違いますが、
紅色の志野釉ということで、現在は売られています。
本来の紅志野より、現代の紅志野の方が、遙かに綺麗ですね。
薄く釉薬を掛けたところが、紅色になり、もっと厚く掛けた部分は白くなります。
そのムラになったバランスが、ポイントですね。
これぞ、典型的な日本風の焼き物ですね。
現代のやきものは、伝統的な名前が付いた釉薬が、多くありますが、
その中身は、全く違うものが多いですね。
そんなことはどうでも良いことかも??
Posted by ch10822 at 16:07│Comments(0)
│趣味/陶芸