釉薬は?自作?

ch10822

2012年11月06日 13:18



釉薬の種類は、無限にあります。
私の陶芸教室では、30種類位です。
陶芸教室をはじめた頃は、結構な種類、自分で作っていました。

しかし、少ない種類の釉薬であれば、自分で作っても良いのですが、
種類が多くなると、結構大変です。
特に、色々な釉薬の作品を、一度に焼きますので、
釉薬の融け方を、安定させるのは、かなり難しいです。

この釉薬は、数少ない自作の釉薬です。
天然ワラ灰を使った、わら灰釉は、市販されているもので、
あまり良い物がないので、自作しています。

作るときは、大量に作るため、ストックが常にあります。
余り、長い時間置いておくと、水が腐ったりしますので、
5年ほど前に、わら灰に、織部釉を、ひしゃくで適当に混ぜ合わせて作りました。

何種類か作ったのですが、この釉薬が一番良かったですね。
わら灰に織部釉。「オリワラ」と、教室では呼んでいます。

少なくなったら、適当に混ぜ合わせますので、作るたびに、
ちょっとづつ違った色合いになります。
それが又、楽しいですね。

白土に掛けたら、何か安っぽい水色にしかなりませんが、
赤土に掛けると、なかなか良い色合いになります。

流れやすい釉薬ですので、写真のように、器の口の部分は、
釉薬が流れ落ちて、赤土の地肌が見えます。ほとんど、透明釉ですね。

しかし、その下部分の釉薬は、流れて、味わいのある色合いになっています。
天然わら灰の粒子の流れが、綺麗に現れています。


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