作品紹介・焼き締め

ch10822

2012年04月03日 10:44



昔のやきものは、成形し,乾燥した作品を、そのまま、薪窯で焼きました。
今のように,素焼きもせず、釉薬も掛けず、焼きました。
薪を焼いたときの,灰が表面に被る、いわゆる自然釉しかありませんでした。

古い壺などの,茶色い色合いは,全てそうですね。
陶芸教室で、これに似せて焼く場合、
鞘に入れて焼きます。
薪窯で焼いた感じを出すために,色々と細工をします。
一般的には、炭と,籾殻を入れて,蒸し焼きにします。
この作品も、そうです。

籾殻の代わりに、糠、稻藁、竹、・・・等々でもできます。
それなりの,違いが出ます。
普通は,赤土で作りますが、
白い土で作り、竹を入れて焼くと、肌色の綺麗な焼き具合になります。

焼き締めの場合、炭が,一番大事ですね。
一番良いのは,備長炭みたいに、高火度で,燃えかすが綺麗な炭ですね。
本当の備長炭は,なかなか手に入りませんね。
ホームセンターで,普通に売っている炭は、ダメですね。
また、備長炭として売っている炭もありますが,本当の備長炭とは違いすぎます。
炭の密度もすかすかで、火力も弱く、
燃えかすが残り,表面が汚くなります。

今、私が使っている炭は、すばらしく良い炭です。
燃えかすは,真っ白い綺麗な粉だけが残ります。

この炭、ある事情があり、すすきのの焼き鳥店などで使われている極上の炭を、
5年ほど前に、500Kgも、買いました。
どちらかというと,買わされた感じですが!
備長炭ではなく、いわゆる成形炭なのですが、すばらしい品質です。
一生、使える量ですね。
こんなにたくさん買って,、どうするの?
と言われても、答えようがありません。大事にしまっておきます??

この炭で、バーベキューにも使いますが、本当に強力な火力です。
ちょっと、もったいないですね。

関連記事