陶芸教室の作品紹介2

ch10822

2006年02月21日 08:16



お皿は、本当に簡単に作れます。
30cm以上の大皿は、作るのは難しいと思うかもしれませんが、本当に簡単に作ることが出来ます。写真の角皿は、製作時には、36cm角の大きさで作ります。
一般的に、同じ形のものを作ろうとすると、やはり、型が必要になります。型には、石膏型、木型、そして簡易的なスタイロフォームの型があります。
写真の作品は、木型で製作します。どのような仕上げをするのかで、粘土の種類を選び、電動タタラ機で粘土の板を作ります。この板を木型にかぶせ、形を作り上げます。まあ、これで終わりなのですが・・・
とはいっても、きちんとした作品にするには、それなりの配慮が必要になります。大皿の失敗例は、ひび割れと歪みです。乾燥途中、そして本焼き時に発生します。これらを防ぐために、もっとも大事なことは、粘土を良く締めることです。電動タタラ機で板を作りますので、その段階では結構締まった粘土の板が出来ますが、型に載せた段階でも、手のひらとか、タタキ板、コテ等で、全体をよく締めることが必要です。もう一つのことは、お皿の底の角の部分を、きちんと均一に仕上げることが重要です。それともう一つ。乾燥の進ませ方が、非常に大事です。乾燥によって、簡単に歪んでしまいます。長時間かけて乾燥させるのが一般的ですが、私の場合、まる1日、乾燥棚の中で乾燥させ、その後、電気式の乾燥庫で、一気に乾燥させます。この方が歪みの発生は押さえられます。・・・・・
簡単に出来るでしょう。・・・でも、形は出来ましたが・・・!お皿の場合、形を作ることは簡単ですが、どのように化粧仕上げをするかが、作品の出来にもっとも重要なことですね。写真の角皿は、マスキングテープにより、格子状に釉薬のかからない部分を作って、模様を作っています。
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