2007年01月27日
俎(まないた)皿
俎(まないた)皿
俎皿。主に大皿の定番ですね。俎皿は、作るのは簡単そうに見えますが、乾燥、焼成中の変形を防ぐために、色々な細工が必要です。特に、薄くきちんとした形に作るのは結構大変ですよ。焼き物は、約1250℃まで温度を上げて焼きます。焼き締まり(約8%程縮む)が始まり、1200℃を越えると、結構軟わらかくなります。このため、自重によりかなりの変形が生じます。また、大皿の場合には、熱を片側から受けると、左右の焼き〆の度合いが異なり、割れを生じることもあります。
と言うことで、皿の足の構造を工夫したり、道具土(焼き締まらない土)で、十数点のつっかえ棒を付けたりして焼きます。この写真の作品は、M さんが作りました。大きさは27cm程度で、中くらいの大きさの物です。結構薄く作りました。黒土で成形し、中央の部分に 浅く溝を掘り、その部分のみ白いワラ灰釉を、霧吹きで掛けました。なかなか、歪みもなく良くできました。
Posted by ch10822 at 07:36│Comments(0)
│趣味/陶芸
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